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「ちょっ、なっ、なに言って…」 真っ赤な顔をして怒る菜々ちゃん。 「俺はこーんな怒ってる顔の菜々ちゃんも可愛くて仕方ないのに」 肩に手をまわしたまま、菜々ちゃんの頭をいい子いい子して撫でる。 「あら、それはご馳走さまです」 「ごちそうさまでーす」 前に菜々ちゃんに散々言われたセリフを今日は私と唯さんが言ってあげる。 「なっ…なななっ」 さっきから上手く言葉を喋れていない菜々ちゃん。ガシッと加賀見さんの腕を掴む。 「圭吾さんっ!じゃなくて加賀見さんっ!ちょっとこっち来てっ!!」 「愛の告白?」 「違いますぅっっ!!」 火照って さぞかし熱いだろうなってくらい真っ赤になった顔をして、楽しそうに笑う加賀見さんをズルズルと引っ張って行った。
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