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「本日は誠におめでとうございます。素晴らしい式でしたね」 「ありがとうございます」 私と千尋さんの前に立ち、にこやかに笑う。 「さすが社長のお見立てですね。とてもよくお似合いです」 「でしょ。可愛いでしょ?俺の奥さん」 「ちっ、千尋さん!」 またそんな恥ずかしいセリフを!しかも望月さんの前で!! 「ええ。お2人とも本当に素敵なご夫婦です。私も頑張った甲斐がありました」 あ、そうだ! 「望月さんまで私を騙してたんですねっ! 悔しいけど全っ然気づきませんでした!」 「申し訳ありません。社長のお願いだったものですから」 チラリ。と千尋さんを見る。 「でも、おかげで一生の思い出に残る式になったでしょ?」 「はい!それはもう!」 「それなら良かった」 満面の笑みで答える私に、千尋さんも望月さんも嬉しそうに笑った。
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