44967人が本棚に入れています
本棚に追加
「お2人の幸せを願っておりましたから…私も感無量の思いです」
「本当に望月さんには沢山お世話になりました」
「とんでもない。私は私に出来ることをしたまでです。こうして結ばれたのも、お2人の強い想いがあってこそ。どうかお幸せに」
「はい!」
困った時に助けてもらった望月さんには、ちゃんとお礼が言いたかった。やっと伝えることができて本当に良かった。
望月さんの温かい言葉にジワリと涙が滲む。
「では、私はこれで。社長、申し訳ありませんが先に仕事に戻らせて頂きます」
「あぁ、悪いな。お前がいてくれて良かった。今日はどうもありがとう」
「……勿体無いお言葉です」
見本のような綺麗なお辞儀をして私達の前から立ち去る…
前に、唯さんの元へ。
あれ?
「……では、また後ほど」
「ええ。お待ちしています」
は?
最初のコメントを投稿しよう!