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「お2人の幸せを願っておりましたから…私も感無量の思いです」 「本当に望月さんには沢山お世話になりました」 「とんでもない。私は私に出来ることをしたまでです。こうして結ばれたのも、お2人の強い想いがあってこそ。どうかお幸せに」 「はい!」 困った時に助けてもらった望月さんには、ちゃんとお礼が言いたかった。やっと伝えることができて本当に良かった。 望月さんの温かい言葉にジワリと涙が滲む。 「では、私はこれで。社長、申し訳ありませんが先に仕事に戻らせて頂きます」 「あぁ、悪いな。お前がいてくれて良かった。今日はどうもありがとう」 「……勿体無いお言葉です」 見本のような綺麗なお辞儀をして私達の前から立ち去る… 前に、唯さんの元へ。 あれ? 「……では、また後ほど」 「ええ。お待ちしています」 は?
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