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「えぇーーーーーーーっっ!!!?」
「工藤さん、あまり望月さんに心配かけないで下さいね。気苦労が絶えないようなので」
「は…? あ、…えぇ、分かりました」
……千尋さんが動揺してる。
私の雄叫びなんて何のその。全く気にしていない様子で千尋さんに釘を指す。
「それじゃ」
何やら意味深な笑いを浮かべて先生の所に歩いて行った唯さん。
「――千尋さん、望月さんて…」
「独身。バツイチだけど」
「……唯さんと同じ」
「あいつ…案外、手、早かったんだな」
取り残された私達2人。呆然と立ち尽くす。
「そういう、ことですよね。っていうか…うそーっっ!いつの間にっ!?」
「まぁ、打ち合わせとかで顔をあわせる機会はあっただろうけどな。まさかあの2人がねぇ」
千尋さんも想像だにしていなかったらしい。
「ねーっ!それにしてもすっごくお似合いじゃないですか?美男美女で!! 」
「あぁ。恐ろしい程にね。あいつらの性格といいピッタリ」
「……確かに。あの2人を敵に回したくはないです」
「でも、まぁ、皆上手くまとまったってことかな? 何となく男共にしてやられた気もするけど」
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