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掃除箱から箒を取り出し、埃やら紙屑だとかをまとめていく。というか、今の時代やはり電動だろう。そろそろ掃除機導入しても良いんじゃないか?とか馬鹿みたいなことを考えての暇つぶし。
「あの、綾織君、塵取り取ってくれる?」
今の時代女子は気が強い。しかしクラスメイトの木村さんだけは健気で可愛いなって、少しだけほれぼれ。んで可愛い。ベストじゃないか。
「なぁーに鼻の下伸ばしてんのよ!」
そうそう、この暴力女とは格が違うのだ、格が。
飛んできたのはラリアットとかっていう名前だったか。
もの凄いスピードで飛躍した。なんかこっち方面で活躍していけそうだなって、これまた関心関心。
「ッ―――。朱希、さすがに痛い。それに鼻の下なんか伸ばしてないよ」
「知らなーい」
「……。暴力はよくないと思うよ、女子的に」
「あんたに言われたくないけど」
「いや、僕だから言えるわけであって……」
「うざい」
「すいませんでした」
「あんたが弱すぎなの。体鍛えたら?」
「はい、すいませんでした……」
鼻だけを鍛えるのはとっても辛いと思う。
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