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「エレファスぅ~
おなかが空いて歩けないよー」
のどかな田舎の一本道
幼い少女は道にベタリと座り込み必死に空腹を訴える。
年は五つくらいだろう
肩ほどはある桃色の髪を2つに束ね、頭上に大きな茶色いリボンを着けている
少女は両手を広げ、黒い外套を着た少年を涙目で見つめた
「仕方ないだろ?
ラビス…次の町に行かないと、もう食料がないんだ」
黒い外套を着た少年、
ラビスの兄であるエレファスはそう言ってラビスを宥めた
しかし…
それが悪かったのか
ラビスは余計に泣き出す
「「おなか空いた~!!」」
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