†魔人 No.4†

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高等部に入学した麗奈は、有事の功績もさることながら、その美貌と美しい銀髪、凜に培われてきた礼儀と礼節で、一年では異例の生徒会会長に就任。満場一致の選挙だった。 学園での麗奈は正に時の人、【麗しき銀髪の女勇者】と謳われ、全女生徒の憧れの的となる。 (年数回行われる、7DAYS CITY 主宰の 【7DAYS CITY 人気投票評議会】で、その年麗奈は2位との差を約60万票と大差をつけ、1位を飾った。その後、リオのデビューにより1位を返上するも、会長人気は衰えず、デートの誘いやラブレターの投函、相次ぐ告白は一向にして減らなかった。また、卒業後も高等部は“前会長”一色。次期会長選挙を全校生徒が拒否したため、会長不在のまま今に至る。) 現位は先に述べたように軍神英雄。とある戦禍の国で、多くの魔人を救い、また多くの人間を倒した功績により、その国の王妃より授かったものとされる。 実質、麗奈が斬った人間の数は、およそ5億弱。しかし史実では闇に葬られた数多くの戦いもあり、一説では10億に及ぶとも言われている。そんなとてつもない数の人間を斬っても、愛刀のめちゃ丸は刃こぼれ一つなく、怪しく輝いていた。それから解るように、いかに千里の魔力と知力が高度なものかがうかがい知れる。 (後の鷹梨ゆうりの【魔人英雄録】ではlife readingの統計で8億と4852人と判明。)またこれにより、過剰飽和した人間人口が急下降、人間の国では、食糧飢饉が回避された。
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