被害者

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不意に陽介がボスンと隣に勢い良く腰を沈めた。 振動で傾くあたしの身体。 ぽてん。 お風呂上がりでほてった身体。 はぁ~、いいにおい・・ーーってッッ 「ーーごごめんッ!」 「あぁわり」 う、うわわわッ だめだ、 もうだめだッ なんだこりゃッ なんだコイツって思われちゃうッ で、でも言えない… まさかあたしがときめいちゃってるだなんて… あんなこと、考えてるだなんて…… 陽介の身体を見ながら爽太の身体妄想しちゃってるだなんて ーーぜぇぇぇぇったい、言えなァァい!!! あたしって変態だったんだ って気付いた今日この頃。 「……い、いやあ、ほんと、身長分けてもらいたいよ~」 「?」 「ちびはね、いろいろと不便だからね、ほんとね、」 ガシガシと、こーんなま隣で頭を拭くからシャンプーの香りがあーいいにおい。 「だからね、」 「めし」 「えっ!!?」 「…?めし、食いにいこ」 「あ、はい」 立ち上がった陽介に続いてあたしも腰を上げる。 ママたちにケガした手足を見られちゃいけないから、長ズボンに履き替えてカーディガンを羽織り、部屋を出た。
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