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本当に、人生何が起こるか分かんないなんて、よく言ったもんだよね。
有り得ない事なんて無いんだって思い知らされた。
あれから結局、あたしと爽太がろくな会話を交わすことは無かった。
もうぶっちゃけちゃうけど、後悔してる。
そうなるのに差ほどの時間もかかっちゃいない。
爽太の声を聴く苦しみよりも、
会う苦しみ触れる苦しみよりも、
それらが出来ない苦しみの方が何百倍も何億倍も苦しいことに、気付いた。
ほんとにあたしは大バカだね。
救いようもないね。
あたしは残酷だ。
そして彼も。
なんだかんだ言ってね。
本当はね。
あんなこと言って突き放して、それでもしつこくくっついつくるのを期待していたんだよきっと。
史上最強の、最低の、傲慢やろうね。
ペットは飼い主のもとに戻る、って。
爽太はペットじゃないもの。
何が愛犬だ。
偉そうに。
あたしは何様のつもりだったのよ。
・・・たけど爽太だって。
貴方だって。
これ見よがしにしっぽ振ってすり寄ってきたのも、事実じゃない?
だけど、可愛がってくれねーならいらねえよ、って、いうノリね。
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