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「美湖ーーっ!!」
「わっ」
暖かい陽射し、小鳥のさえずり、そよそよと吹く風に舞う桜の花びら。
一言でいうなら清々しい?とかそんな感じ。うん。
「また一緒のクラスだ!」
「うん、そだね」
「やったな!すげー嬉しい」
後ろからあたしに抱き着いてそうくったくなく笑うのは、小さい頃隣に引っ越してきた幼なじみの爽太。
あたしの大好きな、爽太。
「うん」
あたしも小さく頷いて笑う。
「私たちも一緒よ」
「いぇーいっ!!」
「亜子、夏芽!おはよう」
続いてキラキラな笑顔を向けてくれたのは亜子と夏芽。
亜子は家がお金持ちのお嬢さま。
肩まである髪が内側にくるっと丸まって、前髪をピンで留めてるのがチャームポイントかな。
いつもにこにこ微笑んでて、そのわりに言うことはズバッと言っちゃいますわよ、みたいな。
夏芽は勝ち気で元気な女の子。
サッパリしてて、でも情にもろくて、少し喧嘩っ早いとこも?
2人とも、あたしの大好きな大好きな人たち。
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