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それからはもう一気だった。 瞬く間に彼との距離は縮み、比例してあたしの兄への束縛行為が薄れていき、 そして徐々に、極度な人見知りや怯えも薄れていった。 『美湖、』 『美湖はオレが守るよ』 『美湖、好きだよ』 『オレ、美湖が居なきゃ生きてけないよ』 ーーーイマ、 『みこ』 『・・・美湖、』 呼ばれなくなった名前に寂しさを隠しきれずにいる あいたい こえがききたい 触れたい、 抱き締めたい 好きだ ーーー・・好きだよ、爽太 「ーー美湖」 ーびくん!
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