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はは、なんてゆって笑いながら今度は布団とか枕とか捲り上げてる爽太。 そんな後ろ姿見つめながら、あたしはなんだか少しだけぽうっとした気分になってた。 ってあーだめじゃん、 自分もちゃんと探さなきゃっ 「てかさー、オレのケータイから電話してみればよくね?」 爽太が何か言ってる。 ひたってる場合じゃないでしょ美湖っ。 「マナーとかになってない?」 「あ、うん、」 「ケータイそこ」 そこ、って振り向きもしないで後ろ手にあたしの足元指差す彼。 ん、って軽く応えて、さっき彼が読んでた漫画と一緒にカーペットの上に置かれてる黒いケータイ電話を手に取るあたし。 ………あ、 ふと、そんな光景に優越感。 思えば携帯勝手に触られて気にしないのって、けっこう仲良い証拠だよね…? 普段当たり前のようにやってた行動の一つ一つがなんだかとても特別に思える。 離れたのにもちゃんとメリットはあったのかも、なんて 思ったのも、束の間 不意にケータイのランプが点滅した。 かと思えば、着信。 操作していたせいでとっさに通話になってしまった。 「ーっあッ、爽」 『ーーもしもし?』 ーー・・・! 慌てて爽太を振り向いたあたしの耳に飛び込んできた、その声 『爽太君……?』 智乃、
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