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そして、あたし。
あたしは、うーん。
背は小さい。
脳みそも小さい、気も小さい。そんな小さい生き物です。
紹介はこれくらいにして。
そんなあたしたち6人は、小学校からの友達で、すごく仲良し。
もう‥そうだね、大親友!
あたしはみんながホントにホントに、大好きなの。
「洋紀と陽介君2組じゃん!」
夏芽が大きな声を出した。
「そうなんだよね。でも隣だし、ばらばらにならなかっただけマシだよ」
「そうだよね、体育一緒だし!」
洋紀の言葉にあたしは興奮気味に言った。彼はにこりと微笑んでくれる。
「てかさーいーかげん美湖から離れたら?」
いまだにあたしにくっついたままの爽太に呆れたような声を漏らしたのは、夏芽。
「いーじゃん」
首に回る腕の力がきゅうと強まった。
「良くないあたしの美湖だもん!いつもいつもアンタばっかり、美湖だって甘やかすから!」
「やだ。美湖はオレのだ」
二人がバチバチと火の粉を散らすのはいつものこと。
見ていた亜子が柔らかく微笑んだ。
「爽太は美湖が大好きね」
相変わらず、屈託なく爽太は笑う。
「大好きだ!」
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