祠と雨狐

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「あ」 「??」 「いや……なんでもない」 少年の言葉の真相が気にはなったが、雨がひどいので先を急ぐことにする。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 家の前の水溜まりを飛び越えて、玄関に入った。 「ちょっとここで待ってて!タオル持ってくるから」 少年が頷くのも見ずにタオルを取りに急ぐ。 はやく拭いて着替えないと、本当に風邪をひいてしまう。 「はいタオル。私ちょっと着替え探してくるから……部屋に行っててくれる??階段登って、左の部屋」 「わかった」
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