5人が本棚に入れています
本棚に追加
苛立ちを覚えたまま、利乃の言ってた昼休みになった。
「はぁ…。今頃、樹といちゃついてんだろうな…。」
そう考えるとまた、大きなため息がでてきた。
「零。ちょっとついてきてくんねぇ?」
「高島。…ついてくってどこに?」
「図書室だよ。ほら、俺、図書委員じゃん。」
図書室……。
その言葉から、利乃の言ってた「呪いの本」の言葉が浮かんだ。
本って言うんだから、図書室にでるんだろうか……?
「…って。何考えてんだよ。俺はオカルトは嫌いだ。
よし!!高島!!いくぞ、図書室!!
ぜってぇいく!!!」
「何張り切ってんだよ。…あ、はやく、いかねぇとやばい!!」
自分の頭に「呪いの本」という言葉が浮かんでることを、俺は認めなかった。
これは、ただ、好きなやつの言った言葉だから、気になるだけだ。と、無理矢理、解釈した。
最初のコメントを投稿しよう!