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「~~~ああ゛あ゛ぁわかったよ!!!探せばいいんだろ!!!探せばぁ!!」
半ばヤケクソの俺を、そこにいる全員が痛い目で見ていた。
「零、冗談だよ?」
「いいじゃん。だって、もう、行くって言ってしまったんだし。」
「で、でも、夜の学校にひとりって危ないよ。」
「行ってもどうせなにもないに決まってる!!俺が証明させて、その噂ぶっ壊してやる!!!」
自分でもなにを目的に夜の学校に行くと言ったのか、分からないまま図書室を出た。
あんな噂ただ夜に学校へ生徒を入れないための先生の策略だ。
余計、好奇心が芽生えてるやつもいるけど。
今日はいつも以上に苛つく。
だけど、梨乃が俺のことを少しは心配してくれてることは素直に喜べた。
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