5人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ん…っと。」
学校の策を乗り越え、とび降りる。
びりっとした感覚が脚に残る。
時刻はちょうど0時。
想像以上に夜の学校は不気味で、近寄りがたい雰囲気をかもし出している。
ごくっと唾を飲み玄関に向かう。
「…あ、そういえば、夜の学校は鍵がかかってるんじゃなかったっけ…。」
しまった。どうしようか…。
自分から言い出したことだ。
俺にだってプライドがある。
嘘をついて行ったということにするのは胸糞悪い…。
「鍵を壊すしかねぇか。」
俺はそこら辺にあった石を持ち上げ、玄関に向かったそのときだった。
――ぎぃぃ
ドアがひとりでに開いたのだ。
まるで、俺を向かいいれるかのように…。
「マジかよ…。なんで開くんだよ。」
少し戸惑いながらも、俺の脚は一歩ずつ学校の中へと入っていった…。
最初のコメントを投稿しよう!