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「それで?何で禁門なんだ?」
あぁ、と虎嘯
あのね、と祥瓊が切り出した。
「陽子に会わせたい人がいるのだけど、わざわざ王宮まで来てもらうの大変だから、陽子に来てもらったのよ。」
うんと頷いてるのは虎嘯だ。
「浩翰と、台輔が良いって言ったし?」
「それで、俺と祥瓊がお供に付いて行くって訳だ。」
本来なら王が外出する方が大変なのではと思ったが、口には出さないでおいた。
「それで、会わせたいのってどんな人なんだ?」
「堯天の宿屋で待たせてるの、会ってからのお楽しみよ?」
含みのある笑みを残して歩き出して行ってしまった。
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