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「どうして、私が悩んでるって楽俊には分かってしまうんだろう?」 「鳥を寄越しただろう?その時の陽子の声が何となくな…」 陽子は涙を拭いて、その景色を見た。 「慶にも、こんなに緑があるんだな…」 小麦と何の植物だろう? 畑にはきちんと手を掛けられた作物が植えてある。 それだけの事が、陽子には嬉しかった。 「オイラ、慶のあちこちを見たけど、ちゃんと陽子はやってるんだなと思ったぞ?」 楽俊は畑を見渡す。 「王が居るから、妖魔が来ない、だから安心して畑仕事が出来る。」 陽子も畑を見渡す。 「それに、災害も無くなる、それだけと陽子は言うけど、実はそれだけの事が民にはとても助かる事なんだ。」 陽子は楽俊に向き直った。 「楽俊…本当に、ありがとう。少し考え過ぎてたよ…」 「考える事は悪くないけどな?少し肩の力を抜いちゃどうだ?」 陽子はもう一度、畑を見回してから戻ろうと3人に声を掛けた。
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