77人が本棚に入れています
本棚に追加
「よぉ、元気だったか?オイラは無事帰り着いて、今はまた大学の勉強をしてるよ。」
鳥は囀る。
友人の声で…
いつもと変わらない、飄々とした口調で
楽俊が見せたあの景色は、陽子を勇気づける。
陽子が玉座にいる限り、慶国中に広がり、更に栄えるのだと
「またいつか、行けたら行くからな?それまで、お互い頑張ろうな?」
「うん、頑張ろう。楽俊…」
鳥に向かって言っても、返事はない。
だが、きっと彼も分かってくれる。
陽子の気持ちを…
「私は、必ず慶を豊かにして見せる!」
そうして、その願いは将来守られるであろう。
最初のコメントを投稿しよう!