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それから約半月掛けて、堯天の近くまで来ていた。 首都が近付くにつれ、手に掛けられた田畑や緑が多くなり、王に対しての評判も曖昧なものから、確かなものに変わっていった。 「へぇ?あんた雁から来たのかい?」 「うん、オイラ関弓から来たんだ。」 「雁と比べたら、ここはまだまだ荒れてるんだろうなぁ…」 「でも、今度の王様はどうなんだろうな?」 王に対する不安を漏らす人々の中から、若い男が心配する事は無いさと、自信あり気に言い切った。 「俺は今度の王を信じるね。」 その若い男は、前は和州にいたと語った。
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