本編

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口裂 「だってさ!私元々でっかいマスクして、『私綺麗?』って聞いて、結局鎌で人間脅すんだよっ!?」 「最近は妖怪規制法が厳しくなって鎌も大きいの使えないし!」 猫娘 「規制法案出したのは鬼太郎だけど…確かにそれは口裂け女にとっては痛手かも」 口裂 「だからずっと…最近は家に引きこもってた」 鴉天 「ふむ、確かにリストには口裂け女の名前は無かったかも」 口裂 「…私、昭和の頃はスターだったのに…平成になってから知名度落ちて、驚かれなくなったし…」 「もう…私の存在意義って…ないじゃん?だからもう…いいかなーって」 座敷 「暗いっ!暗いよ!口裂け女っ!」 花子 「枕返しなんて、有名だった時期がないんだから!」 枕返 「ひ、酷いよぉっ!気にしてることをガッツリ言いやがったあああ」 口裂 「私、妖怪やめたい…」 河童 「そんなこと言わないでよっ」 鴉天 「そうよ。それに、妖怪をやめたとして、その後アンタどうすんのよ?」 口裂 「みんなから愛される、美人な妖怪になるっ!」 砂婆 「具体的にはどんな感じ?ほら、例えば…雪ちゃんみたいな?」 口裂 「それはない」 雪女 「即答か」 口裂 「…その…に、人魚みたいな」 座敷 「…………………ぶっ!あははははは無理無理!口裂け女音痴だもん!」 狐 「それは確かに言えてるかも」 猫娘 「アリエルさんにでも弟子入りしないとね~」
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