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俺は、こどもを作れるのか、と思う。
彼女を引き止めるための手段としか、今は考えられない。
すっげー自己中。
てか、人として有り得ないと思う。
ずっと、ショーコがいて、俺がいて、そして……
…
…
小さな頃の俺…?
…
今まで、そんなもの影も形もなかったのに。
…なんで?
……てか、もしかして……
「そう、た?何、驚いてるの?」
情事中、違うことを考えていることはすぐにばれる。
ショーコは泣きそうな顔をして見てくるから、何か誤解をしているのがわかった。
「まだ、無理」
「え?」
「……ショーコは俺だけのものでいい」
俺の言葉に、ショーコがキュッとしめつけた。
「こども、俺に似たらやだな。ショーコの取り合いになるじゃん」
そう言いながら、俺は腰を動かした。
「あ、急に動かさないで……」
「チェンジしよ?ショーコ、バックからがすきでしょ」
彼女を四つんばいにして、綺麗な背中にキスをした。
「動いてるよ、腰」
顔を横に傾かせて、キスをする。
「やーらしい顔」
耳元で聶くと、俺をキュッと締め付ける。
本当、言葉に弱いんだから。
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