連鎖

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背中と足にくる圧力が気持ちいい。 うーん、でもやっぱり上原くんのマッサージが一番だわ。 リモコンで強弱をつけて、目を閉じる。 … … 「綾瀬?」 ん、その声は……。 目を開くと、まさかの、堺くんだった。 「ひやっ、何してるの?」 「風呂入りに来た」 それはそうね。 って、まさか……。 「堺、先行くなよ~」 エレベーターから降りてきた男。パタパタとスリッパの音が鳴り響いた。 それは毎日みる顔で。 「ショ、ショーちゃん?」 「葵くん」 眼鏡をかけ直してじっくりみられた。 「な、なんでここに……」 「あ、その、高校の後輩と……」 以前吐いた言い訳を言った時に気が付いた。 堺くんって、上原くんの顔を知ってる! このままお風呂に行かせたら間違えなく遭遇すると思った私は、少しでも長く彼らを引き止めようとした。 「……ショーコ?」 上原くんは浴衣姿になって、こっちにやってきた。 ああ、ばれちゃう。 ドキドキして堺くんをみるが、無反応だった。 葵くんだけは妙に挙動不審な態度をとる。 「ショーコ、浴衣乱れてる」 彼が指差したのは、キスマークのあたり。 .
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