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お腹いっぱいにご飯を食べ、部屋に戻る。
海の時と同様、上原くんは布団にダイブした。
「ショーコ」
名前を呼ばれ、私は彼に抱きついた。
「ああ、ほんとかわいいんだから」
うっとりとした表情に、私は照れた。
「すきだよ。絶対誰にも渡さない」
彼は私に覆いかぶさり、キスをした。
「全部、俺のだ」
赤い首輪をつけられた。
チュッ、チュッとキスが降ってくる。
私は目を閉じて、感じるがまま喘ぐ。
「脱がさないで、しようか」
浴衣から覗く太ももに、舌が這う。
鈍い気持ち良さがじわじわと感じる。
「今日は、上になる?」
「い、いやあ……」
私は胃下垂のため、食べた後はぽっこりお腹なのだ。
しかも、電気はつけっぱなし。
「ショーコの乱れてる姿、みたいな」
大きな手が、私の背中をやさしくさする。
「んっ」
「ご主人様の言うこと、聞いてくれるよね?」
意地悪な表情。
恥ずかしながらコクリと頷くと、上原くんは私を抱き抱えた。
対面になり、視線が重なる。
「ショーコからキスをして?」
「ん」
私は目を閉じて、唇を重ねた。舌が絡まりあい、溶けていく感覚に陥った。
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