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「脱がして」
彼の言葉に言われるがまま、ズボンを脱がす。
「舐めて」
淡々とした言葉に、操られるように私は素直に従った。
「ショーコってさ、結構遊んできたでしょ?」
まただ。
あの冷たい声。
確かに私はウブな女じゃない。
一夜限りなんてよくある。
セックスが気持ち良くないから。
相手も気持ち良くない気がして。
たくさん奉仕するテクニックを磨いてきた。
「もういいよ」
彼はゴムをつけ、私を押し倒した。
「もう他の男とするなよ。飼い主は俺なんだから」
噛み付くようなキス。
両手を押さえ付けられ、責め立てられる。
「声、だして。朝、聞けなかったから」
首筋にキス。
「ん……あっ……」
「かわいいよ、ショーコ」
目から涙が自然と溢れる。
元彼としても、言ってもらえなかった囁き。
なんだか、自分を受け入れてもらえるように思える。
私の声はどうにかなってしまったようで、喘ぎ声しかでてこない。
年下の、しかも弱みを握られている男なのに。
私は行為に夢中になった。
そして、強烈な快楽とともに意識を手放した。
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