最悪な日

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「あ、綾瀬さんに葵さん」 アプリ開発を行うグループのフレッシュな面々の中に、我らが第一基盤チームの上原くんがポツンと座っていた。 少しだけ罪悪感がわいた。 「上原くん、隣いい?」 「……!はい!」 葵くんは上原くんの前、私は隣に座る。 乾杯をして、ビールを飲む。 「綾瀬さん、ビール平気なんですね」 上原くんがにっこり笑った。 「ショーちゃん、ビールは強いんだよね」 葵くんがにやりと笑う。 「もう、うるさいわよ。葵くん!」 そう、私は、かわいいお酒が飲めない女なのだ。 合コンに行っても、ひたすらビール。 カクテルを飲んだら、一発ノックアウトでお持ち帰り。 何度後悔したことやら。 「お手洗い、行ってきます」 私は化粧ポーチをもって、お手洗いに向かう。 はあ。 疲れた。 飲み会はまだ始まったばかりなのに。 別れた彼氏にも言われたな、なんでビールしか飲めないんだって。 無理矢理苦手なワインを飲まされたこともあった。 翌日二日酔いになっても、謝ってもらえなかったな。 やばい、涙がでてきた。 なんで、私、振られたんだろう。 なんで、私、もてないんだろう。 こんなに頑張ってるのに。 .
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