5226人が本棚に入れています
本棚に追加
/357ページ
黙っていると、彼はそれを肯定と受けとめたみたいで。
「答えられないの?ま、いっか……」
勘違い、されたくない。
私は大きな声で言った。
「……ご主人様がはじめてです。私が……したかったんです」
「ふうん、その割には手慣れてたけど?」
彼はじっと見てきた。
私は目を逸らさず、必死に訴えた。
「ご主人様の……その、綺麗にしたかったんです……夢中になってやっただけなんです……」
私は恥ずかしかったが、素直に話した。
どうしよう。
誰にでもしているなんて思われたら。
私、私、上原くんだけよ。こんなことしたの。
…
…
「そ」
彼はそう言って、私を四つんばいにした。
「はじめて、なんだ」
背中に尖らせた舌がつぅーっと上下する。
その度に、私ははしたない言葉を発した。
「ショーコのココは準備がいつでもできてるね」
彼は笑いながら、お決まりの場所から避妊具を取り出した。
私はドキドキして、目が離せなかった。
「そんなにほしいの?」
.
最初のコメントを投稿しよう!