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「さっすがアニキ!これからあんなことやこんな・・・って何すかアレ?」
「おい、どうした?」
二人の視線の先には、黒の鎧を身にまとった漆黒の戦士がいた。
「何だお前・・・ヒーロー気取りか?それもどうせ着ぐるみかなんかだろ!」
「・・・」
何も喋らない熙。
「そういう気取った態度見るとぶん殴りたくなるぜ!ハァー!」
「逃げてー!」
「フッ・・・」
熙は髑髏坂の拳を止めていた。
「何!俺の破壊鉄拳(グレイトフィスト)が止められただと!ふざけんなー!」
自分の自慢の拳を簡単に止められて激怒した髑髏坂はもう一度カリスめがけてふりかざす。
だが、拳も衝撃波も簡単にかわされ、気づいたときには背後をとられていた。
「ハァッ!」
カリスの蹴りが髑髏坂にヒットし、髑髏坂は数メートル吹っ飛んだ。
「ダメですよ、アニキ!あれ、本物のアーマーですよ!」
「な、学園都市レベル4の俺がこんな変なやつに追いつめられるなんて・・・認めないぞ!
ウォー!」
やたらめったらに拳を振りかざす髑髏坂だが、カリスは全部かわし、髑髏坂に着々とダメージを負わせていった。
「ハァハァ・・・やつの動き・・・早すぎて・・・わからねえ・・・。ウォー!」
いまだにカリスに立ち向かう髑髏坂、だが、カリスは3枚のカードを取り出した。ハートの4と5と6。それらをカリスラウザーを付けた醒弓カリスアローにラウズしていく。
[FLOAT DRILL TORNADO
SPINNING DANCE!]
その音声が発せられると、カリスは上空へ移動し高速で回転し、竜巻を発生させる。
「アニキ・・・あれ・・・マズクないすか?」
「大丈夫だ・・・俺はレベル4だ!あんなやつに負けるはずは・・グァァァァァ!」
反撃をしようにしてももう遅かった。カリスの必殺技は髑髏坂にヒットし、髑髏坂は表通りに吹っ飛び、壁に激突した。
「アニキー!」
子分と思われる学生は吹っ飛んだアニキにかけていった。
「あ、あの・・・」
話しかけてきたのは黒子という女子だった。
「ありがとう・・・ですの・・・」
「ここはどういたしましてっていいたいけど、声がバレちゃうしなあ。」
と心の中で思った熙はそのままどっかへ走っていった。
「か、かっこよかった・・・ですの・・。でも正体は一体・・・」
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