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-朝-
「さてと、制服に着替えてと」
熙は朝の支度を済ませ、当麻との待ち合わせ場所に向かった。
「うーん、遅いなー当麻。」
どうやら当麻は待ち合わせ時間に遅れているようだ。
「おーお待たせお待たせ!さあ行こうぜ!」
「当麻、時間は大丈夫か?」
「まあ、率直に言うけど・・・
相当まずい!ダッシュだ!熙!」
「バイク登校は禁止って書いてあったし、仕方ないか。」
二人は学校へ走り始めた。
「もう少しだ熙!ってお前ビリビリじゃねえか!」
二人はちょっと赤髪でショートの髪型の女子に遭遇した。
「何だあ?お前も遅刻するかしないかの境を迷える子羊か?」
「はぁ?アンタと一緒にしないでよね!そもそも私は御坂美琴っていう名前があんのよ!そ・・・それはそうと・・・前回は恋人のフリって設定だったけど・・・今度は・・・ちゃんと・・・私と・・・お茶なんて・・・」
「じゃあなー!こっちは急いでるんだー!」
「はぁ!?何よー!人が折角・・・ってあの人だれ?」
二人は美琴を置いて先へいってしまった。
-学校の教室-
「えーと、今日は皆さんに転入生を紹介するです!と言いたいところですけど、初日早々から遅刻してくる悪い子のようです!」
そう言いかけたのは小萌先生という人だった。背が低く、髪の色はピンクだ。
「今日の小萌先生も萌えー!」
「まーた青やん、そうやって小萌先生の気を引こうだなんて無駄ぜよー。小萌先生は上やんにゾッコンなんだからなー。」
この会話をしているのは青髪 ピアスという青年と土御門元春という青年だった。
「そ、そんなことないです・・・。」
小萌先生は顔を赤くして否定した。そんな会話をしている内に、
「先生、遅くなりましたー!」
上条 当麻がやってきた。
「上やん、また遅刻か?お前の遅刻癖はいつ治るんぜよー?」
「くぅー、小萌先生に好かれてるお前がうらやましいー!」
「はいはい。ていうより先生!転入生ならもう廊下でスタンバイしてますよ。校長先生との話も済ませましたし。」
「えー、本当に?じゃあ、コホン!聞いて喜べ!こちらが新しい転入生なんです!入ってきてどうぞー!」
ガラガラガラ・・・
「初めまして、萩野 熙です。」
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