2章 漆黒の戦士(仮面ライダーカリス)

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何、ボーッとしてやがる!」 熙が考え事をしている最中に鎖が容赦なく熙を襲う。 「グアッ!」 「グォッ!」 熙は地面に倒れた。 「フ・・・フンッ!お前、カッコつけて出てきた割には大したことないじゃん!私の魔法名を名乗るまでもないか!アハハハハ!」 「フン・・・不意打ちして追いつめたくらいで喜ぶとは、戦いのなんたるかを知らないかわいそうな「人間」なことだな。」 「何だ、お前喋れんじゃん。 口がないのかと思ったよー! !?」 熙は立ち上がり、魔術師を名乗る女に向かって走り出す。 「何!だが私には地獄の鎖があるー!」 女を守ろうとするように鎖が熙の前に立ちはだかるが、カリスアローで着々と舞うように切り裂いていき、 「ハーッ!」 「グァッ!」 女は腹を切られる。その斬撃は生身の人間にとっては苦痛なものに違いなかった。 「さて、そろそろ終わらせるか。」 そう思った熙は3枚のカードを取り出した。お決まりのコンボである。それをカリスアローにラウズしていく。 [FLOAT DRILL TORNADO SPINNING DANCE!] 熙は上空へ上がり高速な回転で竜巻をおこし、周囲に強風が吹き荒れる。 「貴様!風を操る魔術師か!」 「・・・」 熙は何も言うことなく女めがけてキックを繰り出す。ところが、 「ちっ、今日のところはひとまず退散するか・・・。」 女は紙をすべて消し、鎖を目の前に多く出現させ、逃げ始めた。」 熙はキックで鎖の全てを打ち砕けたが女を見失ってしまった。 「何だったんだ一体・・・。」 熙はハートの2を取り出し、人間体に戻ろうとするが、 キュイーン!! 熙の真横を電気光線みたいなものが勢いよく通り抜ける。 「やっと見つけたわよ・・・ 漆黒の戦士!」
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