111人が本棚に入れています
本棚に追加
何、ボーッとしてやがる!」
熙が考え事をしている最中に鎖が容赦なく熙を襲う。
「グアッ!」
「グォッ!」
熙は地面に倒れた。
「フ・・・フンッ!お前、カッコつけて出てきた割には大したことないじゃん!私の魔法名を名乗るまでもないか!アハハハハ!」
「フン・・・不意打ちして追いつめたくらいで喜ぶとは、戦いのなんたるかを知らないかわいそうな「人間」なことだな。」
「何だ、お前喋れんじゃん。
口がないのかと思ったよー!
!?」
熙は立ち上がり、魔術師を名乗る女に向かって走り出す。
「何!だが私には地獄の鎖があるー!」
女を守ろうとするように鎖が熙の前に立ちはだかるが、カリスアローで着々と舞うように切り裂いていき、
「ハーッ!」
「グァッ!」
女は腹を切られる。その斬撃は生身の人間にとっては苦痛なものに違いなかった。
「さて、そろそろ終わらせるか。」
そう思った熙は3枚のカードを取り出した。お決まりのコンボである。それをカリスアローにラウズしていく。
[FLOAT DRILL TORNADO
SPINNING DANCE!]
熙は上空へ上がり高速な回転で竜巻をおこし、周囲に強風が吹き荒れる。
「貴様!風を操る魔術師か!」
「・・・」
熙は何も言うことなく女めがけてキックを繰り出す。ところが、
「ちっ、今日のところはひとまず退散するか・・・。」
女は紙をすべて消し、鎖を目の前に多く出現させ、逃げ始めた。」
熙はキックで鎖の全てを打ち砕けたが女を見失ってしまった。
「何だったんだ一体・・・。」
熙はハートの2を取り出し、人間体に戻ろうとするが、
キュイーン!!
熙の真横を電気光線みたいなものが勢いよく通り抜ける。
「やっと見つけたわよ・・・
漆黒の戦士!」
最初のコメントを投稿しよう!