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「わかった、答えようか」
「アンタ、初めて喋ったんじゃない・・・?」
熙は質問に答えることにしたのだ。
「アンタ、何かの研究とかに関与してんの?」
「いや、してない」
「本当に?」
「本当だ。」
「ならよかった・・・。」
「何で安堵してるんですか?」
「!アンタには関係ないでしょ。次よ次!アンタは学園都市に住んでる人なの?」
「そうだ。」
「レベルと持ってる能力は?」
「残念だけど、僕の使う力は能力でもなんでもないんだ。だから、僕は多分レベル0(無能力者)として扱われてそうだけどね。」
「アイツみたいなものね。」
「アイツ?」
「ア、アンタには関係ないでしょ!(嫌だ、私ったらあいつの顔また想像しちゃったじゃない)
じゃあ最後の質問。私の考えるにあんたはそのアーマースーツみたいなのを装着してるか、それともそれそのものに変身してるとは思うんだけど、素顔見せてっていったら見せてくれる?」
「それはダメだ。」
「アンタ、やっとこさ会話しているようだけど、何でそこまで正体がバレたくないの?別にいいじゃない!」
「ダメなものは・・・ダメなんだ!」
熙がそこまで正体を隠そうとする理由は多分バトルファイトにありそうだった。
「あっ、そう・・・。じゃあ、仕方ないわね・・・。無理にせめてごめんなさい。私はこれで!」
美琴は大通りへ走って行った。
[SPIRIT]
熙は周囲に誰もいないことを感知して、人間体に戻った。
「今日はもう帰るか。」
熙はバイクで再び走り始めた。
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