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-常盤台中学、帰様の浴院-
「さすがは常盤台のエースのお姉さまですの。今日もプールがお姉さまの力にひれ伏して勢いよく飛び上がってましたのよー。そんなお姉さまと一緒にいられるワタクシはなんて幸せなことなんでしょう!」
「はやくまともな環境用意してほしいわよ・・・まったく・・・ってえぇー、黒子!?」
どうやら会話をしているのは美琴と黒子らしい。
黒子はテレポートで美琴のシャワー室に入り、体を触りはじめたようだ。
「はぁ~お姉さまのお体とスキンシップがとれるのはワタクシだけですのよー!この素晴らしいお体をあの殿方にいじられるのを想像したら・・・あぁ~あの野郎!いつかぶち殺してやるですのー!」
「私がア・・ア・・アイツと・・・?その前にお前をぶち殺してやるわー!」
と黒子におもいっきりキックしようとした瞬間だった。
ドーン!!!
浴室の壁がことごとく壊れ、中は丸見え状態になっていた。
「キャーー!!!」
「どっかの男子生徒がやったのー?」
女子中の生徒からしたら恥ずかしい限りであっただろう。
だが煙がだんだんと晴れてくると一つの砲丸が見えた。
その砲丸に白い文字でこう書かれていた。「第七学区、とある高校」
「熙ちゃん大変です!熙ちゃんの投げた砲丸が常盤台中学に直撃して、壁が破損しちゃったんです!今すぐ私と謝りにいくです!」
「えっ・・・。そりゃ・・大変だ・・・。わかりました、先生!」
どうやら熙の投げた砲丸が常盤台中学に直撃してしまったらしい。
「僕が動けば何かが動くかもしれない・・・魔術師・・・能力者・・・すべてのことについてつかんでやる!」
そう思った熙はこの身体検査には気合を入れていた。
自分が目立つことで、近づくものから必要な情報が入ってくるかもしれない、そう思っていたのだ。だが、カリスやジョーカーのことについては、隠そうとしていた。
でも、気合が入りすぎたせいで・・・。
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