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「レベルX(ホープ)?」
「はい、今日から新しいレベルが加わるです!その名もレベルX(ホープ)なんです!このレベルは身体検査で能力が感知されず、でも総合評価でかなりの好成績を残した生徒がなるということになったんです!まぁ、何かしらの能力があるかもしれない期待の新人という意味を込めてのことなんでしょう!今のところレベルXは熙ちゃん一人なんです!」
「能力者でもないのにそんなことが・・・」
熙のレベルX発表に辺りがシーンとなる。
「フ、フンッ!レベルX?能力を持ってないから実質レベル0じゃない!そんなんじゃ、たとえ身体能力がいくら優れてても、能力者と争ったら負けちゃうんじゃなくて?そう、私みたいなレベル4と争ったらね!オーッホッホッホ!能力がない者なんてたかが知れてんのよ!」
光子が自分のステータスを自慢して自分は上に立っていることを誇示しようとするが、
「僕はレベルXとかレベル0とかそういうことは重視してないよ。
ここで一つのクイズを出そうか。
トランプはそれぞれの絵柄に13枚あることはわかっているはず。
ハートとクラブ、二人のプレイヤーはそれぞれ13枚を手札として、あるゲームをするとしよう。
そのゲームは至ってシンプル、お互いに手札からカードを1枚だして勝負するというもの。
Kに近づけば近づくほど強い。
さて、ここからが本番だ。
ハートの手札のプレイヤーは2、クラブの手札のプレイヤーはQを出したとする。
勝者はどっちだと思う?」
「はい?そんな猿でもわかる質問を・・・。あなた常盤台をなめてらっしゃるの?答えはクラブのQに決まってるじゃない!」
多分ほとんどがそう思うかもしれないだろう、質問を「敢えて」熙はしてみたのだ。
熙はこの質問を通して何か大事なことを伝えようとしているようだった。
「残念だけど、答えはないんだ。」
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