3章 ローマ正教過激派と上条崩し

12/26
前へ
/104ページ
次へ
熙が学校を終えて帰る途中だった。 「当麻ー。」 「おお、熙か。悪い、俺今急いでるんだ。あ、あとレベルXってすげーなお前!俺はまたレベル0だったけどな!」 「いや、レベル0でも、高レベルに諦めなければ勝てるんじゃないかな。僕はあまりレベルとか重視してないからさ。」 「お前・・・、いいこといってくれるじゃねえか・・・。そうだよな!じゃあ、俺はこれで!」 「うん、じゃあね。」 熙は当麻と別れて、学生寮に向かった。 自分の部屋についてみると、誰かが自分に声をかけていた、 「ョーカー・・ジョーカー!返事しろ!この野郎!無視すんじゃねーよ!」 なんと声はカテゴリーAのカードから聞こえてきたのだ。 「お前、なぜ・・・」 「ったく、折角この俺様がこれからお前に大いに役立つ大事なことを教えてやるのにさー!無視はないでしょ、無視は!」 そう、声の主はマンティスアンデッドこと「カリス」だった。 「あぁ、封印されても、俺は特別にお前と会話できるようだ。今までは話すことが特になかったから何も話しかけなかったが、今回だけは特別重要なわけだよ?わかるかな?」 「いいからさっさと要件を話せ。」 「ったくジョーカーさんは厳しいですねー。はいはいわかったよ。まぁ、話の理解を深めるために、まずは俺様についての話題から入ることにしようか。 俺様はマンティスアンデッドだが、カリスという名も持つ。 カリスがもともとどういう意味かジョーカー様のあなたなら知ってるよなぁ?」 「確か・・カリス(chalice) は十字教的に聖餐杯の意味が ・・・!?」 熙は何かに引っかかっているようだ。 なぜ十字教的な意味の語がこのマンティスアンデッドの名となっているかということに。 「あらァ?ジョーカーさん。 何かに引っかかっているようですねえ!?まぁ結論からいってやろうか・・・。このカリスという名は俺が勝手につけたんじゃないんだよね。 カリスという名は・・・ 19世紀から20世紀にかけてのイギリス正教のアークビショップ、サラ=スチュアートって女につけてもらった名なんだよ!
/104ページ

最初のコメントを投稿しよう!

111人が本棚に入れています
本棚に追加