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「何だ、「人間」か、生憎俺様はお前にかまってる暇は・・・、」
「怪我なさっているのね・・・。大丈夫よ、すぐ治してあげるから・・・。来てください・・。」
一人の修道女が無理やりマンティスアンデッドを連れていこうとする。
「おい、俺の話聞いてたのか?」
「はい。でも、困ってる方を見捨てられなくて、つい救いの手を差し伸べてあげたくなってしまうのですよ・・。」
「お前、誰にそんなこと言ってるのかわかっているのか?俺は人間じゃないんだぜ?アンデッドっていう怪物なんだぜ?まぁ、俺は特別ルックスが他のやつらよりはマシだと思っているがな・・・。でも俺は人間のどんなやつが見たって異種生物なんだ。そんなやつに救いの手なんか差し伸べちゃって・・・、」
「いいに決まってるじゃないですか!それにあなたは怪物といっても人を簡単に襲うようにはみえない・・・。」
「あー、こういうのを俗にクソ真面目っていうんだよな。」
「クソ真面目だっていいじゃないですか!さあ、いきますよ!あなたはけが人なんですから!」
「お前おもしれえやつだな。そのおもしろさに乗ってついてってやるよ!フハハハ!」
その後、マンティスアンデッドはその修道女に連れられ、ある教会へと向かった。その女はそこで祈りをささげた後、マンティスアンデッドを自宅に連れて行き、治療を施した。
「これ、自分がイギリス正教の信仰者であることを示すペンダントなんですよ?」
「あー、どーでもいいわ。俺宗教とか全くを持って興味ねえんだ。まあ、例外で、ある「俺たちをいやでも戦わせたいやつ」を信仰してるからな!俺は!フハハ!話が変わるが、俺はまだ人間の食う飯をまだ食ったことがない。見てるとうまそうなんだが・・。お前、なんかだせるか?」
「はい!ちょっと待ってて!」
その修道女と「異種の生物」はだんだんと親睦を深めていった。
当時はよくローマ正教がイギリス正教の教会をよく攻撃しにきていたが、その女の属する教会に敵が来ると、マンティスアンデッドが一人で全員退治していった。
仲を深めることのないと思われる人間とアンデッド・・・。
だが、このマンティスアンデッドはハートのカテゴリー2こと「熙」同様、人間達とかなり深い仲になっていった。
周りの人たちからは、「英雄」だの呼ばれていたそうだ。
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