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「コノォ!」
草野はモノリスに殴り掛かったのだ。だがモノリスはテレポートでよける。
「俺は、戦わない!」
「何?アンデッドは結局は最後の一人になるまで戦い続けなきゃいけないんだ!」
「それが何だ!俺たちが戦わなきゃいい話だろうが!」
「統制者は俺たちがどこにいても、必ず探し出し、バトルを要求してくる。アンデッドは戦わなきゃいけない惨めな運命にある生き物なんだ!それを統制者が俯瞰している元でやらなきゃいけないんだ!本当に惨めとしか言いようがないじゃないか!」
「だったら俺はその運命と戦う!抗い続ける!そしていつか勝ってみせる!」
そういって、草野 吾朗は走り出した。
「草野!」
それを追おうとする熙だが、
「来るな!」
この一言に、熙の足が止まった。
「俺たちが戦って勝敗がついてしまったら、また世界に破滅の危機が迫ってしまう。だから俺たちは別々の道を歩まなきゃいけないんだ!俺は檎路村を出る。これが俺の道。お前の道はお前が決めろ! じゃあな・・・熙・・・」
そういって、草野 吾朗はどこかへ消えてしまった。
その表情はどこか切ないように熙には見えたのだった。
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