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熙は今、大きなゲートの前にいた。
「ここって、確か見覚えあるぞ・・・そうだ!学園都市だ!雑誌で見たことある!今日はもう日が暮れそうだからここで過ごそう。」
そういって熙はゲートを通ろうとしたその時だった、
「はい、君のIDは~?」
警備員っぽい女性が話をかけてきた。警備員(アンチスキル)なのだが、熙は当然それを知らない。
「えっと、IDってなんですか?」
「IDってはのねえ、この学園都市を出入りしたりするのに必要なものなの。一種の身分証明書にもなるわね。って、君もしかして学園都市はじめて~?
あら、やだー!そうだったら最初からそういってくれればよかったのにー!きっと新人さんだから、この学園都市で学生生活エンジョイしてやるー!なんて考えてるんでしょ!?お姉さんにすべて任せなさい!えっと、この学園都市の住人になる、でいいのね!」
「えっと、その・・」
熙は急に話を進める警備員に困惑する。
「えっと、君、お名前は?」
「萩野 熙です・・・」
「以前どこに住んでた?」
「ずっと旅していたので・・・」
「くぅ~!こんな学生が旅ねえ!大人だねえ!ロマンだねえ!でも学園都市での生活もきっと楽しいものになるわ!はい!ID作成!君はこれからここの住人よ!君は見たところ・・・
能力者じゃないわね!でも大丈夫!きっとあなただけの能力が目覚めるわ!さあ!学生生活をエンジョイしてきなさーい!」
というと、ゲートの扉が開いた。
「僕、学園都市の住人になっちゃった・・・。」
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