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告白はしてない。
私からするなんてありえない。
第一バレンタインのチョコを受け取ってくれたんだから、告白なんてしなくても向こうからしてくれると思っていた。
そう思ってずっと待っていた。
大学だって同じになったし、新生活を一緒に楽しめるって信じていた。
なのに、入学早々…みっちゃんが彼と付き合った。
みっちゃんとは大学で初めて出会ったはずなのに。
私はずっと彼を見ていたのに。
恥ずかしくて見ているしかできなかったけど、ずっと一途に好きだったし今でも好きだ。
私の方がずっと、好きだ。
「みっちゃーん!ここだよ!」
隣の大きな声で我に返った。
みっちゃんがこっちに歩いてきた。
彼にバイバイ、と手を振りながら。
ちこはみっちゃんを彼氏と仲が良いと茶化して、みっちゃんはそれに照れながらそんなことないよ、なんて返す。
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