第一章 私の友達

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私はマキちゃんを縁側に連れて行くと、2人並んで腰を下ろした。私がチラリと目をやるとマキちゃんは私の言いたいことを理解してくれた。手に持っていたビニール袋の中からガサゴソと目当てのものを取り出すと、それを私の前に置く。 「はい。ミルクでしょ」 目の前に置かれたミルクアイスにおもわず舌舐めずりをした。マキちゃんがご丁寧に蓋まで開けてくれたミルクアイスを舌の上に乗せるとじゅわっと甘い後味を残して溶けた。 「ちぃ、美味しい?」 マキちゃんの問いかけに私はこくりと頷いて、再びアイスを口に含む。
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