高校での1日

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気持ち良い朝を小鳥が告げる。 今日はなんとも言えない寝起きのすっきり感。 心の奥に何か緊張のような恐怖のような物も感じる。 微妙な時間だが朝食を取らねば。 と思い立ちあがったとき。 バァン!という音と共にドアが飛んでくる。 そして中学生位の子が言った。 「青沼智か!?」 と。 当然、青沼智ではないわけで。 「いえ!立花悠人です!」 「チッ、違うのか…じゃあな」 舌打ちして答えましたよ? しかも帰る気満々です。 いくら安いアパートだからといってドアを壊されたら困ります。 まだ寒いし、空き巣来そうだし、何より大家さんに修理代取られます。 「あの……」 と呼び止めると。 「ドアなら直さないぞ」 何と……ドアを直さないと即答、ていうか直さなくてもお金くれればいいんです。修理代ですよ?お金といっても。 「修理代貰えませんかね?」 敬語!しかも疑問系!相手は中学生位なのに、自分ビビっちゃいます。
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