家庭教師カウンセラー

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「誰にでも二面性はあるけど、世渡りの度にキャラを作っちゃうとしんどいんだよね。 君はそんな事ない?」 「キャラって何?」 「役割かなぁ」 逡巡するような間の後、解んない、と弱々しい声が母親の持ってきたティーカップに消えた。 (そうだね。その紅茶だって、役割じゃなくて気遣いなんだ) でも言わなかった。
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