2人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
僕は、黒猫を追いかけている。
黒猫って、不思議な動物だと僕は思う。
どこか、不吉なような…
でも、なんだか引き込まれていく。
僕が、その引き込まれたひとりだ。
黒猫の背中を追いかけて
家と家の間を通ったり、
細い路地の中を通ったり、
田んぼの上を突っ切ったり、
野原の中を走ったり、
いつのまにか
林の中を通っていた。
それでも、黒猫は進む。
まるで、僕を誘うように。
最初のコメントを投稿しよう!