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最も、女に飢えているのは、3年だろう…
なにせ、3年は女子は一人もいない。
僕達、健全男子にはきつすぎる!
──そんなある日、輝かしい噂が、光の速さで回ってきた。
「なんか、3年に転校生くるらしいよ。」
「マジか!?女か!?」
「…それが、女らしい!!」
「ヤッホーイ!!」
そんな具合で、噂は流れていっのだ。
「ねぇ~。よっしー知ってる~?」
いま、ゆるい感じでしゃべりかけてきたのは、心だ。
本名は、高野 心(タカノ シン)という。
漢字だけで見ると、女だが、本人は…
うん。これ、女に間違えられないよ…。
そんな、さわやかイケメン野郎です。
あっ!!
ちなみに、僕は吉田 和也(ヨシダ カズヤ)です。
あだ名は、よっしーで、みんなからは、よっしーと呼ばれています。
心「よっしーてば~!もう聞いてる?」
「聞いてないよ。」
心「じゃあ、聞いてよ!!」
「うん。聞くよ。」
心「も~、よっしーは冷たいな~」
(朝は眠いだけなんだけど…。 てか、こいつ朝っぱらからテンションたけーな!!)
心「俺達3年に、女子が転校してくるらしいよ!!」
(だからか…。)
「んなわけねーだろ。」
心「いや、マジだって!」
「あぁ。そうだな、マジだって信じたいな。」
僕は、信じていなかった。
だって、この高校生活最後の大切な思いで作り時期に、3年女子は誰もいないという、危ないところに、わざわざ来るはずない!
そう思っていたから。
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