プロローグ

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はぁ~ 電車に揺られながゆっくりと溜め息を吐く。 窓が白く曇ってた。 中々晴れない窓の曇りは今の自分の心境とことごとくリンクしていた。 時間は23時30分、窓に目をやると卒業前より明らかにやつれている自分の顔がはっきりと見えてしまい、もともと沈んでいた気分が更に沈んで行く。 社会人になってもうすぐ2年目になるが、俺は自分の無能さを日々実感している。 高校を卒業をして、就職をしたはいいが、どうにも俺は使えなかった。
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