プロローグ

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次の日の朝、俺はいつもどうりに支度を済ませ、手入れの為に持ってかえっていた仕事道具と仕事の資料(勉強用)の入ったバックを背負い家を出た。 作業着は仕事場に置いてあるため、私服で通勤していた。 季節上は4月なので春だが、予想以上に肌寒かった。 あと、一枚中に着てくればよかったと若干後悔しながらも、少しでも寒さを軽減するために軽く走ってみる。 自宅は駅から10分の所にあったのだが走ったお陰で、5分程で着いた。 電車が来るまであと10分か… ホームにはそれなりに人がいた。この駅は電車の本数が少ない為、10分後の自分と同じ電車が目当てなんだろうなとか思いつつ黄色い点字ブロックのすぐ内側で電車を待つ。 不思議と今から会社に行くこと何ら抵抗はなかった。 俺が単純なだけかも知れないが一晩寝たらスッキリして昨日の事をあまり引きずらなくなった。 怒られたその日はかなりへこむが結局これ以上悩んだってしょうがない 昨日の事は昨日の事だし、今日頑張ればいいやと思い、携帯を開く。 携帯のニュースを見て軽く時間を潰す。 時間は電車が来る一分前。 もうそろそろかと思ったとき、ちょうど視認出来る場所まで電車が来た。
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