プロローグ

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徐々に速度を落とし構内に入ろうとする電車を眺めていると、不意に後ろからドンっと衝撃が来た。 結構強い衝撃の上、不意打ちだったので、俺は前へよろけてしまいそのまま線路に落ちてしまった。 線路の上は石がゴツゴツしており思った以上に落下の痛みが激しかった。 ホームに目をやると、俺がさっきまでいた場所に酔ったジイサンが寝そべっていた。 まさか酔ったジイサンに体当たりされて… 突然、俺の思考は突然聞こえた甲高い金切り音に掻き消された。 金属同士が激しくこすれ合う音。 その元凶は俺のすぐ目の前まで迫っていた。
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