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本来なら、春休みだからバイトなり遊ぶなり楽しんでいるはずだったが、新入生を迎えるお手伝いを運悪く押し付けられてしまった。
………頼りな~い担任に。
生徒にすら腰の低いひ弱な担任は、一応何人かには声を掛けていたが、撃沈していた。
そりゃそうだ。
誰が好きこのんで休みの日に学校に行きたい?
生徒会役員なら仕方ないにしろ、わざわざ手伝うなんて……そんな面倒は避けるよね、普通は。
担任には少し同情していたけど、私には関係ないや~、って呑気に構えていたら……バッチリ眼が合っちゃって。
その担任は逸らした視線を先回りし、頼みの綱と言わんばかりに頭を下げた。
渋っていたら、土下座する勢いで……周りは、引き受けてあげなよ、ここまでさせておいて断らないよね?みたいな……他人事だと思って!
憤慨するも、本っ当に渋々引き受けたのだ。
優しさというよりお人好し?
美しさがなければ優しさでカバーしなきゃ、名が廃る。
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