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「なぁ、ケン兄、元気でやってるか?
俺も真治も元気だよ。
あんたの事だからそっちでも俺みたいな生意気なガキにまとわりつかれてんじゃねぇの」
想像して思わず笑みがこぼれる
「俺、あんたの事小説で書いてみようかと思ってんだ。
流行りの携帯小説ってやつだ。
いいか? どうせ俺に小説なんか書けねぇって思ってんだろ? 俺もだよ。まず小説を読んだ記憶がねぇ」
少しだけ不安が込み上げてきたような気がしたが、気のせいだろう。
「まっ、なんとかやってみるさ。楽しみにしてろよ、じゃぁまたな」
ケン兄に別れを告げ、俺は振り返り歩きだす。
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