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今度は海斗先輩も加わって説教をされた。とりあえず授業には出ないと出席率が足りなくて留年してしまうらしいのである程度出ることにする。ビーハンの時間が少なくなるな…。
「あと、安里はあまり一人で行動しないで下さい。」
「そうそう!そこらの狼にガブッといかれちゃうよー。」
…よくわからないが狼がいるらしいので一人では居ないようにする。
「ま、このくらいかなー。もう9時半だしドアは直ってると思うよー?」
「それなら帰りましょうか。夜は危険ですし、安里には十分に睡眠をとってもらいます。帰ったらお風呂に入って歯磨きをして寝て下さい。ゲームはいけませんよ?」
「…はーい。」
と言いつつ徹夜するつもりだ。お風呂に入って歯磨きをしてパソコンに向かいとりあえず今日約束を放置してしまったハンターに土下座する。そこからずっと狩り狩り狩り。いつものことだけどさ。
「安里ちゃーん、ばいばーい。」
「また明日、安里。」
「うん、ばいばい!」
俺は意気込んで二人に別れを告げた。やっと狩りが出来ると上機嫌で着いた部屋の前。何やら複数の声がする。だいたい予想は出来てしまった。ドアを開ければ案の定雪君を取り囲むようにして座る生徒会役員。
「あ!遅いぞ、安里!!!」
「ごめん、ただいま、雪君。」
こんな騒がしい中狩りは出来るのだろうかと心配になる。そんな俺の気持ちも余所に雪君は元気な声で言う。
「安里もこっち来いよ!」
「え…。」
生徒会役員の人達が痛いくらいに睨んで来る。確か生徒会に関わらない方が良いってナオ達が言っていたな。どうしようか、この状況。
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